照り付ける太陽と青い空、風に揺れる旗。
僕等は、たった一つの白球を追った。
高い金属の音が、土を滑る音が、白球を捕らえる音が。
球場全てに響き、一人ひとりの声が球場を包んだ。
四半世紀という時と、空間を超え、輝く試合をした。
彼等は泣いた。
それはそれは、悔しいものだったろう。
だけど、彼等は誓った。
『来年は、勝つ。』
そして、彼等は言った。
『先輩の試合、最高でした。』
『見ていて楽しかったし、感動しました。』
誰もが、あの一試合に感動した。
誰もが、あの一試合に青春を感じた。
『お前等なら、行けるよ。』
今日の試合より、明日の試合。
…と、言ったところだろうか。
彼等は、今日から、再度甲子園に向かっていく。
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